評価を捨て、好きなものを書く

 

人の心にある「良いもの・善きこと」は、生きてきた過程で形造られてきた評価軸です。そこには、どうしても自分が考えた他人(世間)の目が入り込んでいます。

 

この数か月、「良いもの」を書こうとするあまり、他を意識して自由になれない自分がいました。先日、ある人から「これからも好きなものを書き続けてください」と言われ、気づきました。「良いもの」ではなく、「好きなもの」を書けばいいのだ。

 

評価軸を捨てると、かつてのスピードを取り戻し、いくらでも書ける自分がいました。今年の1作目は、窓辺の猫をテーマに、ガラス越しに感じる心の距離感を描いた短編童話『猫の指きり』です。短い時間で描いたので、勢いよく読んでもらえる作品にもなりました。いつか、皆さんにも読んでいただければと思います。

 

今は、次々に描きたいものが心に浮かんでいます。創作ブログが今年は多くなると思います。本年もよろしくお願いいたします。