命の鼓動を感じて生きる

 

現在、長編に取り組んでおりますが、その合間に絵本のストーリーを1本新たに書き上げました。実に久しぶりの新作です。命の鼓動とともに、また筆が動き始めました。

 

我が子を強く抱きしめ、自分の心臓の音を聞かせ、命の大切さとその与えられた命を精一杯生きることを伝えようとする母の語りを心臓音の擬音語でリズムを刻みながら描いた作品となります。

 

幸せな母子のおやすみ前の寝物語として捉えられるように書いていますが、実際は戦火の瓦礫の中での母子の語りのイメージで、おそらく母親の命は長くはない設定で書いています。文につけられる絵によって大きく変わる作品かもしれません。

 

また、今回はひらがなとカタカナのみ、文も母親の子どもへの話し言葉と心臓音のドクンドクンドクンの繰り返しで、読み聞かせの絵本を強く意識した作品となっています。